(沖縄県) (一社)日本健康相談活動学会 第19回夏季セミナー【開催要項】第2報
趣旨
新型コロナ感染症に翻弄されたこの数年で、子供たちの健康課題がますます多様化・深刻化・複雑化しています。今、子供を取り巻く大きな社会環境の変化により、保健室来室者が増加している現状があります。
そのような中、養護教諭がチームとしての学校の中で、その専門性を発揮して行う健康相談・健康相談活動の実践力向上が求められています。
2024 年度、第19回を迎える夏季セミナーでは、養護教諭が行う健康相談・健康相談活動の基礎基本となるプロセス、特に 心身の観察・情報収集、 問題背景の分析・判断、解決のための支援に焦点を当て、開催します。1日目の終わりには参加者との相互交流により「出会い」や「学び」を分かち合う交流会を企画しています。
セミナーの前後には、沖縄の風を体感していただけましたら幸いです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
なお、「てだこホール」での参集型研修とオンライン配信での研修とを併用した、ハイブリット形式で開催します。
日時
2024年8月5日(月)9:00~15:30(交流会17:00まで) / 8月6日(火)9:00~15:00
場所
沖縄県浦添市アイム・ユニバース てだこホール
〒901-2103 沖縄県浦添市仲間1丁目9-3
内容
《1日目》
講義1:健康相談・健康相談活動の歴史、定義、法的根拠とは(A領域Ⅰ:1ポイント)
養護教諭が行う健康相談・健康相談活動は、その職務の特質や保健室の機能を十分に生かし、児童生徒の様々な訴えに対して常に心的な要因や背景を念頭において、心身の観察、問題の背景の分析、解決のための支援、関係者との連携など心や体の両面への対応を行う活動です。ここでは、定義、歴史、法的根拠等、健康相談・健康相談活動の基礎、基本について学びます。
講師:本学会理事長 三木 とみ子(女子栄養大学 名誉教授)
講義2:健康相談・健康相談活動のプロセス及び方法・支援の在り方に関する理論(A領域Ⅱ:1ポイント)
養護教諭が行う健康相談・健康相談活動を円滑に進めるためには、①心身の健康問題の発見のための心と体のヘルスアセスメント(心身の健康観察)・情報の収集 ②問題の背景分析・判断、③養護教諭の職務の特質や保健室の機能を最大限に生かした解決のための支援④関係者の専門性を生かした連携⑤対応の評価など基本的なプロセスを理解する必要があります。本講義は健康相談活動のプロセスとともに、心身の健康問題の見立て、対応の方法について学び、次の演習へと繋いでいきます。
講師:本学会理事 大沼 久美子(女子栄養大学 教授)
演習1:健康相談・健康相談活動の実践 「心身の観察、情報収集」(C領域Ⅰ:1ポイント)
演習2:健康相談・健康相談活動の実践 「問題背景の分析・判断」(C領域Ⅱ:1ポイント)
①心身の健康問題の発見のための心と体のヘルスアセスメント(心身の健康観察)・情報の収集、②問題の背景分析・判断について演習をとおして学びます。
(講師:理事・女子栄養大学教授 大沼 久美子、第Ⅶ期研修運営委員、演習サポーター )
《2日目》
講義3:子供たちを取り巻く現代的健康課題と養護教諭に期待される役割(A領域Ⅲ:1ポイント)
令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査によると、不登校児童生徒数やいじめの認知件数、暴力行為の発生件数が過去最多であったことが明らかとなりました。また子供たちの自殺の増加や、「ヤングケアラー」なども喫緊の課題となっています。新型コロナウイルス感染症の影響が続き、感染を予防しながらの生活の中、不安や悩みを相談できない子供たちがいる可能性や、子供たちの不安や悩みが従来とは異なる形で現れたり、一人で抱え込んだりする可能性等も考慮しながらの対応が求められています。本講義では、子供たちを取り巻く現代的健康課題と養護教諭に期待される役割について学びます。
講師:本学会理事 斎藤 千景 (埼玉大学 教授)
講義4:社会福祉と学校(B領域Ⅳ:1ポイント)
子どもたちの健康課題が多様化している中、その背景には様々な要因が複雑に絡み合う事例が散見しています。子どもを取り巻く関係者がそれぞれの役割を果たし連携しながら「チーム学校」として対応を進めていくことが求められています。特に貧困・ヤングケアラーなどは社会資源である「福祉」との連携が不可欠です。本講義では、行政が有する福祉の機能や活用できる地域資源、具体的な連携方法など「福祉」についての基礎・基本を学ぶ機会とします。講師:比嘉 昌哉 (沖縄国際大学 教授)
演習3:健康相談・健康相談活動の実践「解決のための支援」(C領域Ⅲ:1ポイント)
講義2で学んだ養護教諭が行う健康相談・健康相談活動のプロセスや演習1・2に引き続き「③養護教諭の職務の特質や保健室の機能を最大限に生かした解決のための支援」について演習を行います。教育職員としての養護教諭がその専門性を生かした実践的教育技術の力量形成を培う機会とします。
(講師:理事・女子栄養大学教授 大沼 久美子、第Ⅶ期研修運営委員、演習サポーター )
昼食時:子ども健康相談士について (子ども健康相談士資格認定委員会委員 本学会理事 青木 真知子)
本学会認定資格「子ども健康相談士」について、資格の趣旨や申請条件・申請方法について説明いたします。
対象
両日ともに、学会員・会員外を問わず参加できます。(*1日のみの参加も可能です。)
参加費
(1)参集型・オンライン参加について
セッション名 |
【参集型参加】 |
【オンライン参加】 |
開閉会式、講義1~講義4 |
〇 |
〇 |
演習1~3 |
〇 |
△ |
交流会 |
〇 |
- |
※ △:会場の様子を配信(子ども健康相談士の資格取得の単位にはなりません)
(2)参加費及び申し込みの確認事項(参加形態にかかわらず参加費は必要です)
※ 参加費の金額が、会員・会員外で異なりますので、ご注意ください。
【事前申し込み7/5(金)まで】 |
【 7/6(土)以降 】 |
|
参加費(2日間) |
5,000円(会員外5,500円) |
6,000円(会員外6,500円) |
参加費(1日のみ) |
3,000円(会員外3,500円) |
3,500円(会員外4,000円) |
学生(院生のぞく) |
2,000円(学生会員外2,500円) |
|
お弁当代(8/5、8/6) |
1,000円(お茶付き)/日 |
|
交流会(8/5 15:30~17:00) |
1,000円 |
|
資料集のみ(郵送料込み) |
1,500円/冊 |
※オンライン参加の方は、準備の都合上7月15日締め切りです。参集型参加の方も可能な限り7月15日までに申し込みをお願いします。
※ 気象状況等により、日程や研修内容を変更する場合があります。ご了承ください。
※ 対面での開催が中止になった場合、講義1~4についてオンデマンド配信を行います。参加申し込みされた方には、資料集を送付いたします。参加費についての返金は致しませんのでご了承ください。
※ 資料・修了証の準備のため、事前申込にご協力をお願いします。
※ 定員(参集型:120人)になり次第、締め切ります。
申込
参加申込は、下記URLにアクセスして必要事項を入力し、確認後、「送信」をクリックします。回答のコピーが指定したアドレスにメールで送信されます。
【参加申込先】
(1)ウェブ(Web)申込のみとします。 https://forms.gle/ip9acJUBCLKEeSj77
【入力必要事項】
① メールアドレス(添付ファイルが送れるもの)
② 氏名(ふりがな)
③ 所属先名称
④ 連絡先郵便番号・住所:自宅or勤務先いずれか(都道府県名から入力)
(※オンライン参加の方には、記載の住所に資料を送付します)
⑤ 連絡先電話番号:日中連絡がとれる番号(市外局番から入力)
⑥ 参加形式(参集型参加かオンライン参加か)
⑦ 参加日程:2日間・1日目のみ・2日目のみ・資料のみ
⑧ 会員種別:会員・会員外・学生会員(院生を除く)・学生会員外
⑨ 参加費
⑩ 弁当予約の有無、交流会参加の有無
⑪ 振込金額(合計額)
⑫ 振込予定日
皆様からお預かりした個人情報は、本セミナー以外に使用することはありません。
(2)Web申込後、参加費等を下記の口座にお振込みください。参加費等の入金確認後、受付確定になります。
【 参加費の振込先】
※振込手数料はご負担ください。ご利用明細票等をもちまして領収書に代えさせていただきます。
《ゆうちょ銀行から》 記号 : 17070-2 番号 : 02147151
《他金融機関から》 ゆうちょ銀行
【店名】七〇八(読み:ナナゼロハチ)【店番】708【預金種目】普通預金
【口座番号】0214715 《口座名義人》 ワケ ノリエ
◎この口座は、第19回夏季セミナー実行委員長 和氣 則江 の口座です。
※一度お振込みいただいた参加費等は、いかなる理由でも払い戻しは致しませんのでご了承ください。
※学会年会費納入口座とは別口座です。夏季セミナー参加費等以外は振込まないようご注意ください。
事前申込・振込期間
2024年4月15日(月)~7月5日(金)
お問い合わせ先
(1)研修内容について:一社)日本健康相談活動学会 研修運営委員会 training@jahca.org
(2)申し込み等について:第19回夏季セミナー実行委員会19kai.okinawa@gmail.com
*詳細は、随時学会ホームページにアップします。 https://jahca.org/
主催
一般社団法人日本健康相談活動学会
【企画】一社)日本健康相談活動学会研修運営委員会
【実行委員長】琉球大学 和氣 則江